ぬまづの、おだしと母のレシピ。

おだしと母のレシピ

  撮影 / 石垣優子

ぬまづの、おだしと
母の味

毎日いただいている、おだしの旨み。すべての基本は毎日母が作ってきた食事です。

朝ご飯はたいてい、炊き立てのご飯に自社製品の余った干物、自家製のぬかみそと梅干し、そして小鉢に季節の野菜が盛られていました。季節によって食材がかわり、飽きることなく毎日食べてきました。今思えば贅沢な朝食でした。

母に言わせると、「特徴もないし、自分なりに作ってきたものばかり。結婚するとき一緒に持ってきた、主婦の友のふる~い料理本1冊を見ながら、あとは自分の好きなように。」なのだそう。添加物はなるべく使わない、太陽と海を感じる自然のものが好きな私の母。鰹の荒節を暑く削ったもので濃厚な出汁をとり、最後に香りづけで薄削りや粉出汁をパラリとかけた香りの良い味噌汁。魚のアラを使った生出汁のお吸い物。水出しした煮干しの甘い出汁で作った煮物。美味しい思い出の味です。

「ぬまづの、おだし」の基礎を作り上げた母のレシピ、少しずつ教えてもらいます。